商品画像の白抜きを社内でやる本当のコスト——見えにくい費用を試算

商品画像の白抜きを社内でやる本当のコスト——見えにくい費用を試算

はじめに——「社内でやれば無料」という誤解

商品画像の白抜き(背景除去・切り抜き)を外注するコストを見て、「これくらいなら社内でやった方が安い」と判断したことはありませんか?

この判断が誤りになるケースが非常に多く見られます。なぜなら、内製の本当のコストは表面に見えていない部分が大半を占めるからです。

Photoshopの月額費用だけを見て「数千円なら安い」と思いがちですが、実際には人件費・学習コスト・品質管理コスト・機会損失コストを加えると、外注より高くなることが珍しくありません。

本記事では、商品画像の白抜きを内製した場合の「見えにくいコスト」を体系的に整理し、外注と正確に比較できる試算方法を解説します。


内製コスト1:担当者の人件費(最大のコスト)

1枚あたりの作業時間を把握する

白抜き作業のコストを正確に把握するための最初のステップは、1枚あたりの実作業時間を計測することです。

作業時間は被写体の難易度によって大きく異なります。

被写体の種類 作業時間の目安(1枚)
シンプルな箱型商品・書籍 5〜10分
スマートフォン・家電 10〜20分
洋服・アパレル(ハンガー掛け) 15〜30分
洋服・アパレル(難しい素材・レース等) 30〜60分
靴・シューズ 20〜40分
アクセサリー・細工物 30〜90分

多くのEC事業者が「1枚15〜30分くらい」と感覚で話しますが、難しい素材や複雑な形状では1枚1時間近くかかることも珍しくありません。

人件費の計算式

作業時間が把握できたら、以下の計算式で月次の人件費を試算します。

月次人件費(切り抜き分)= 月処理枚数 × 1枚あたり作業時間(時間) × 担当者の時給

試算例①:アパレルEC(月200枚・担当者時給2,000円・1枚平均20分)

  • 月200枚 × 20分 = 約67時間
  • 67時間 × 2,000円 = 約134,000円/月

試算例②:雑貨EC(月100枚・担当者時給1,800円・1枚平均10分)

  • 月100枚 × 10分 = 約17時間
  • 17時間 × 1,800円 = 約30,000円/月

この人件費が、内製コストの中で最も大きな割合を占めます。「担当者が空き時間にやっているから人件費はかかっていない」と考えるのは誤りです。その「空き時間」は、本来別の業務(売上につながる活動・集客・商品開発など)に使えたはずの時間です。


内製コスト2:ソフトウェア・ツール費用

主なツールのコスト

商品画像の白抜きに使うソフトウェアとその月額費用は以下の通りです。

ソフト・ツール 月額費用(目安)
Adobe Photoshop(単体プラン) 約3,280円/月
Adobe Creative Cloud(全体プラン) 約7,780円/月
Affinity Photo(買い切り) 約8,800円(初回のみ)
GIMP 無料(ただし習得コストが高い)
Canva Pro 約1,500円/月(切り抜き精度は低め)

Adobeを選ぶ場合、Photoshop単体でも月3,000円以上かかります。1人のスタッフが担当する場合は1ライセンスで済みますが、複数スタッフが担当する場合はライセンス数に比例してコストが増加します。

また、AIによる自動切り抜きツール(Remove.bg有料版など)を追加で使う場合、月額費用がさらに加算されます。


内製コスト3:教育・習得コスト

Photoshopでの切り抜きを習得するまでの時間

Photoshopによる本格的な切り抜き(ペンツール・選択とマスク・チャンネルを使ったマスキングなど)を習得するには、相応の学習時間が必要です。

スキルレベル 習得目安時間
基本的な自動選択・消しゴム 3〜5時間
クイックマスク・精密選択 10〜20時間
ペンツールによるパス切り抜き 20〜40時間
毛・繊維・透明素材の高度なマスク 50時間以上

学習にかかる時間も人件費として換算できます。仮に習得に30時間かかり、担当者の時給が2,000円なら、学習コストは6万円です。担当者が入れ替わるたびに、この教育コストが再発生します。

教育リソースの費用

オンライン学習コース・教材なども費用がかかります。

  • Udemy・Skillshare等のオンライン講座:3,000〜30,000円(コースにより異なる)
  • 社内勉強会の実施コスト:講師の時間コスト
  • 試行錯誤による失敗・やり直しの時間コスト

内製コスト4:品質管理コスト

品質チェックに必要な時間

内製で品質を一定以上に保つためには、完成物のチェック作業が必要です。作業者本人では気づきにくいミス(輪郭の残り・白フチ・エッジの荒れなど)を別の担当者がチェックする仕組みが必要になります。

品質チェックに要する時間の目安:

  • チェック時間 = 作業時間の15〜25%程度

100枚の切り抜きを終えた後のチェックに、別の担当者が1〜3時間かかる場合があります。これも人件費として計上する必要があります。

品質トラブルの修正コスト

内製で品質ミスが発生した場合、修正にかかるコストも考慮する必要があります。

  • 担当者による修正作業時間
  • クライアント・上長への報告・対応コスト
  • 広告・印刷物の差し替えが必要になった場合の実費

特に広告・カタログ・大型印刷物への組み込みに使った画像に品質ミスが発覚した場合、修正コストが大幅に膨らむリスクがあります。


内製コスト5:機会損失コスト

担当者が「本来やるべき仕事」をできない損失

機会損失コストは定量化が難しいですが、最も重要なコスト要素のひとつです。

EC事業者にとって、担当者が本来注力すべき業務(売上に関わる活動)の例:

  • 商品仕入れ・バイイング
  • 商品説明文・SEO対策の強化
  • SNS・広告運用
  • 顧客対応・リピーター獲得施策
  • 新商品の企画・開発

これらの業務を切り抜き作業が奪っている場合、その機会損失は切り抜きの外注コストをはるかに上回ることがあります。

計算例:機会損失コストの可視化

月67時間を切り抜きに使っているアパレルEC担当者が、その時間を集客・商品施策に充てた場合を考えます。

  • 担当者が施策改善に集中したことで月商が5%向上した場合
  • 月商500万円のショップなら、5%=25万円の売上増
  • この25万円が機会損失コストのひとつの試算値

もちろんこれは仮定の計算ですが、切り抜き作業に月67時間費やしていることの「重さ」を考えるきっかけになります。


外注コストとの正確な比較

外注した場合のトータルコスト

先述の試算例①(アパレルEC・月200枚)を外注した場合を比較します。

内製の場合(月200枚・アパレル)

  • 人件費:約134,000円
  • ソフトウェア費用:約7,000円
  • 教育・学習コスト(月割):約5,000円
  • 品質チェックコスト:約20,000円
  • 内製合計:約166,000円/月

切り抜きくんに外注した場合(月200枚・アパレル)

  • 基本料金(洋服65円×200枚):13,000円
  • 背景透過(5円×200枚):1,000円
  • 外注合計:約14,000円/月

この例では、外注の方が内製より大幅にコストが低くなります。「外注は高い」という先入観を持っている方でも、この試算を行うと認識が変わることが多いです。


どのケースで内製が合理的になるか

内製が外注より低コストになるのは、以下の条件が揃う場合です。

  • 月処理枚数が少ない(30枚以下程度)
  • 担当者の時給が低い(アルバイト・パート)
  • 商品がシンプルで作業時間が短い(1枚5分以内)
  • ソフトウェアをすでに別目的で保有している(追加費用ゼロ)
  • 担当者がPhotoshopに習熟済みで教育コストがかからない

これらすべてが当てはまる場合を除き、多くのEC事業者にとって外注の方がトータルコストで有利になります。


コスト試算シート(あなたの事業に当てはめる)

以下の項目を埋めることで、自社の内製コストを試算できます。

【内製コスト試算シート】

月処理枚数:____枚
1枚あたり平均作業時間:____分
担当者の時給(または月給÷月間労働時間):____円

(A) 月次人件費 = 月処理枚数 × 作業時間(時間) × 時給
    = ____枚 × ____時間 × ____円 = ____円

(B) ソフトウェア費用(月額):____円

(C) 教育・研修コスト(年間総額÷12):____円

(D) 品質チェック・修正コスト(A×20%):____円

内製総コスト = A + B + C + D = ____円/月

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【外注コスト試算(切り抜きくん)】

被写体カテゴリの基本料金 × 月処理枚数 = ____円
オプション料金合計 × 月処理枚数 = ____円
外注総コスト = ____円/月

よくある質問(FAQ)

Q. アルバイトに切り抜きを担当させれば安くできませんか?
A. 時給が低くても、枚数が多い場合は人件費は高額になります。また、アルバイトスタッフに高品質な切り抜きを期待するには相当な教育投資が必要です。外注の方が結果的に安くなるケースが多いです。

Q. 外注先に依頼する手間もコストではないですか?
A. 発注フォーマットを一度作成すれば、継続発注の手間は最小限です。切り抜きくんへの発注は、ファイルと指示書を送るだけで完結します。

Q. フリーランスに頼む方が安くなりませんか?
A. フリーランスへの依頼は単価が安い場合がありますが、品質のブレ・納期遅延・連絡不通などのリスクがあります。専業代行はこれらのリスクが低く、安定した品質と納期を保証しています。

Q. 試算してみたら内製の方が安くなりました。それでも外注すべきですか?
A. 月処理枚数が少ない・被写体がシンプル・担当者が習熟済みという条件であれば内製が合理的です。ただし、機会損失コスト(担当者が他に使えたはずの時間)も考慮してください。

Q. 切り抜きくんのトライアルで品質を確認してから判断できますか?
A. はい、最大10枚の無料トライアルをご利用いただけます。実際の商品画像で仕上がりを確認してから判断できます。


まとめ——「内製の本当のコスト」を正確に把握してから判断する

商品画像の白抜きを内製するか外注するかを決める前に、人件費・ツール費・教育コスト・品質管理コスト・機会損失コストのすべてを計上した正確な比較が必要です。

「外注は高い」という先入観を持ったまま内製を続けている事業者の多くが、実は外注の方が安く・品質も高くなることに気づいていません。

切り抜きくんは1枚15円〜という低価格で、2009年の創業以来17年の実績を持つ専従スタッフが対応します。まずは無料トライアルで実際の仕上がりと価格をご確認ください。

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